2025年12月22日 [業務用エアコン 横浜]
暖房の効きが悪いフロアは設計ミス?ビル用マルチの負荷分散🏢🔥
押忍!エアコン道場です!👷♂️💨
東京のオフィスビル管理者さまから、この時期よく聞く声👇
「同じビルなのに、このフロアだけ寒い」
「端のエリアだけ暖房が弱い」
「設定温度を上げても改善しない」
まず結論から。
それ、故障ではなく“負荷の偏り”が原因の可能性が高いです。
特に ビル用マルチ(VRF)を使っている建物では、
暖房能力そのものより
“どこに負荷が集中しているか”が効き目を左右します。
今日は、現場で実際に効いた
負荷分散というプロの視点を解説します🔥
1. ビル用マルチは“全体で能力を分け合う”仕組み⚙️
ビル用マルチは
1台の室外機で複数の室内機を動かす方式。
つまり👇
室外機の能力=全フロア・全室内機でシェア
ここで起きがちなのが👇
・人が多いフロア
・窓面積が大きいエリア
・入口が多いゾーン
に 負荷が集中し、
他のエリアの能力を“食ってしまう”状態。
結果👇
「一部だけ効かない」
という現象が起きます。
2. “窓側・角部屋”が弱くなる理由🪟❄️
暖房が弱いエリアの共通点👇
・外壁面が多い
・窓が大きい
・日射が入らない
・人の出入りが多い
これらはすべて
熱が逃げやすい条件。
同じ設定でも
負荷が高いエリアほど
先に能力を使い切ってしまいます。
3. 室内機の“同時フル稼働”が能力不足を招く⚠️
よくある運用👇
・全室内機を一斉ON
・全フロア同じ設定
・風量は弱め
これ、
負荷分散の真逆です。
改善の考え方👇
・負荷が高いゾーンを優先
・不要エリアは一時停止
・時間差起動
・風量は中〜強
これだけで
「効かないフロア」が改善する例は多いです🔥
4. 設定温度を上げても解決しない理由🌡️
負荷が集中している状態で
設定温度だけを上げると👇
・他エリアが過暖房
・室外機が限界運転
・霜取り増加
・電気代上昇
つまり
全体が苦しくなるだけ。
必要なのは
温度ではなく 配分の調整です。
5. “負荷分散チェック”簡易セルフ診断📋
以下、2つ以上当てはまれば要注意👇
* 特定フロアだけ寒い
* 窓側・端だけ効かない
* 一斉起動している
* 風量が弱固定
* 年々暖房が効きにくい
→ 負荷偏重の可能性大
---
【現場事例】東京都港区・オフィスビル🏢🔥
症状
・6階だけ暖房が弱い
・設定26℃でも寒い
調査👇
・6階は窓面積最大
・全フロア一斉運転
・風量弱固定
対応👇
1. 6階を優先起動
2. 低稼働フロアを時間帯停止
3. 風量を自動へ変更
4. 気流調整
結果👇
・6階の体感温度+3℃改善🔥
・設定温度24℃で全体安定
・電気代も抑制成功
暖房が弱い=能力不足、とは限らない👊🔥
ビル用マルチの本質は
能力の“総量”ではなく“配り方”。
負荷分散を理解すれば
・追加工事なし
・設定変更中心
で改善できるケースは非常に多いです。
「一部だけ寒い」
それは設備が出している
SOSサインかもしれません。
株式会社タイシン工業について
神奈川県横浜市を拠点に、空調・換気・衛生配管の設計・施工・修理・保守を行っております。
SDGs・脱炭素・環境配慮を重視した空調設計が強みです🌱
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